ほんのむし。

読んだ小説の紹介2割(ネタバレなし)、小説で動かされた心情と日常を8割で描く、平凡なブログ。

[読了]ぼくは明日、昨日のきみとデートする

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』七月隆文

ネタバレは書きません、が、
この小説を読み、2回号泣しました。

タイトルから察せられるとおりの単なるパラレルワールドの話ではありません。

とってもピュアな恋をして、想いが通じて、恋人になって・・その瞬間、瞬間の愛しさが丁寧に描かれています。
そのときに知る、自分たちの運命を呪い、でもそれを乗り越えたときに、さらに相手が愛しくて、愛しくてたまらなくなる。

自分の今隣にいる人がどれだけかけがえのない存在で、想い合えること、一緒に歩んでいけることがどれだけ幸せかを強く、強く、感じるのです。

二人の主人公の純粋さと、一緒に描かれる澄んだ景色が、切なさを助長させる、切なくて、美しい作品です。