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ほんのむし。

読んだ小説の紹介2割(ネタバレなし)、小説で動かされた心情と日常を8割で描く、平凡なブログ。

[読了]レインツリーの国

『レインツリーの国』有川浩

これまで、『阪急電車』『ヒア・カムズ・ザ・サン』と、何作か有川さん作品には触れてきました。

特に阪急電車は、舞台となった阪急今津線をかつて利用していたため、とてもリアルに景色が見えた事と、そのリアルの中に人間通しの繋がりを生む登場人物がちゃんと存在していた事で、喜怒哀楽を感じながら読んだ思い出があります。
映画化されたときは、有村架純さんや中谷美紀さん、芦田愛菜ちゃんなど、今やドラマ・映画にひっぱりだこの女優さんが出ていて、今津線にいた!という事実にワクワクしていました(笑)

本作『レインツリーの国』は、書店で何度も見かけたことがあったのですが、まだ読んでいなかった作品。
たまたま文庫本の中古セールをしていたので、買ってみたという具合です。

あらすじは、
聴覚障害をもつ女の子と、関西出身の社会人男性が、ある小説をきっかけに、彼女の所有するサイト『レインツリーの国』を通して出会い、オンライン・オフライン問わず気持ちをぶつけ合いながら、恋をするというお話。

この小説で再認識したことは、
「相手のことなんて、完全に理解はできないんだ」ということ。これは肯定的に解釈しています。

たとえ障害があろうとなかろうと、血の繋がった親子関係であろうと、自分ではない一個人の苦しみや辛さは、完全に理解することができないのは、当たり前。

でも信頼関係が築けた時から、「わかってくれて当たり前」になってしまう。故に配慮のできなさに辟易し、非難してしまう。あぁ、これ自分だなと気づきました。

理解できないのはあたり前、
でも知ろうとする姿勢を忘れないこと、
そこで起きた問題から逃げないこと、
相手を信じること。
この小説は「大切な相手と対峙するときの心得」が詰まっていました。

今日からこの心得を実践できるよう、しっかり胸に刻み込みました。

ちなみにわたしは、
作ってくれたご飯には笑顔+おいしいの言葉を必ず添えることと、
家事をしたこと・良いことは必ず伝えることを意識的にやっています。

どちらにしても、なんで伝えないと気づかないの!という「わかってくれない」苛立ちを覚えるくらいなら、先に伝えて褒めてもらった方が良いという考えからです。
それに対してお互い、素直に「ありがとう!助かったよ!」と伝えることができ、一日ハッピーな週末にしています。

家族ハッピーの手引き、いろいろ知りたいなーと思いながら、今日はここで締めます。

レインツリーの国 (新潮文庫)

レインツリーの国 (新潮文庫)